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映画&音楽コンペ Moosic Lab 2019 新進気鋭の映画監督・ミュージシャンによる最優秀作品決定

受賞者発表で歓喜に沸いた表彰式会場

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2019年12月23日夜、東京中心部で開催された 「Moosic Lab Closing Party 2019 」会場には多くの若手映画監督、ミュージシャン、そしてゲストが集まり、国内有数の新人映画監督対象コンペ「Moosic Lab」に向けて同年製作された最優秀作品の発表を、胸を高鳴らせて待った。

「いやあ、(素晴らしい作品が多くて)今年は本当に難しかった」映画プロデューサーで同コンペ主催者の直井卓俊氏はそう会場に呼びかけ、同じく司会を務めた映画批評家の森直人氏と共にイベントを開会した。2人は、2019年には18作品が企画され、全ての作品が極めて優れていたことを明かした。製作された18作品中8作は短編、10作は長編。最優秀作品は、映画・音楽界の代表者や全国の映画館支配人により構成される、2012年の開始以来最多数の23名の審査員によって選出された。

新人監督・俳優・音楽家の登竜門として知られるMoosic Labは、若手ミュージシャンによるオリジナル・サウンドトラックを使用した、若手監督による映画製作をサポートする毎年開催のコンペ。日本の映画・音楽シーンで活躍する若者にプロ・一般両者に向けた作品発表の場を設ける。Moosic Lab に向けて製作された映画作品はその後全国の映画祭に出展され、そこでもまたプロの審査員や映画好きの人による批評の対象となる。また年末には、10の主部門において優秀な演技、音楽、シネマトグラフィーが Moosic Lab により表彰され、受賞は映画・音楽界における活躍のチャンスへと繋がる。

 

2019年短編部門で圧倒的な快挙を遂げたのは、都楳勝監督の『蝸牛』。グランプリ、ベストミュージシャン賞(ドアノブロック)、女優賞(小日向ひなた)、そして最優秀男優賞(諏訪珠理)の4つの賞を受賞した。本編19分の同作は、セクシュアリティー、アイデンティティー、愛、拒絶に対する恐怖心などの複雑なテーマを中学生のカップル千帆と信平の視点から描いた映画。同日会場で上映され、観客を大いに楽しませた。また千帆役の小日向は、バンド・ドアノブロックのメンバーでもあり、主題歌『秘密noフィクション』をライブで披露し、力強い歌声とパフォーマンスで再度観客を魅了した。

短編部門グランプリ:『蝸牛』

バンド:ドアノブロック

短編部門最優秀女優賞は、富田未来監督の恋愛・音楽映画『ビート・パー・MIZU』で素晴らしい演技を披露した石川瑠華に贈られた。石川は授賞式のスピーチで初めての受賞の喜びを語り、楽しく撮影できたことを話した。

短編部門男優賞は、『海辺の途中』の大根田良樹、そして俳優兼ミュージシャンとして副島正紀監督の『ソウル・ミュージック』に登場した大島輝之・小山和朗の3名が受賞。音楽に着想を得た心霊追跡の物語『ソウル・ミュージック』は、準グランプリも獲得した。

 

イベント後半の長編部門では驚きの展開もあった。この日大ヒットだった『眉村ちあきのすべて(仮)』は、23歳のアイドルでシンガーソングライター、そして近年映画監督にもなった眉村ちあき自身監督の自伝的ドキュメンタリー。審査員特別賞、観客賞、ベストミュージシャン賞、そして女優賞(女優賞は『男の優しさは全部下心なんですって』の辻千恵と2人同時受賞)の4つの賞を受賞した。イベントに出席することができなかった眉村は、羽田空港からビデオ通話で参加し、「もらっていいのかな?」とコメント。撮影をサポートしてくれたスタッフに感謝したいと気持ちを伝えた。

次に人気だったのが、井上康平監督の『ドンテンタウン』。笠松将の演技で男優賞を受賞すると共に、準グランプリも獲得した。井上は、2018年 Moosic Lab 短編部門に出展した『ドキ死』でグランプリを含む3冠を得ており、今回初挑戦した長編でも高い評価を得た。『ドンテンタウン』は、団地を舞台にした成長の物語。井上の前年のグランプリ受賞作『ドキ死』は、JFFマガジンウェブサイト内で本年配信予定なのでお楽しみに。

長編部門最優秀女優賞は『東京の恋人』の川上奈々美、そして最優秀賞男優賞は『追い風』に出演した、東京を拠点に活動するラッパーDEGが受賞した。DEGは、ミュージシャン賞も他1組と同時受賞し、当日、主題歌『追い風』を生演奏し観客を沸かせた。

長編部門 最優秀女優賞:川上奈々美

同一作品が複数の賞を受賞する中、『ドンテンタウン』『眉村ちあきのすべて(仮)』『東京の恋人』のどれかがグランプリを取るだろうと多くの人が予想しただろう。しかし長編部門のグランプリは、予想外に『眠る虫』の金子由里奈監督が手にした。『眠る虫』は、死と声、そしてそれを受け入れることを描いた物語。金子は、事前に収録されたビデオメッセージでパフォーマンスを披露し、受賞を喜んだ。

グランプリ:「眠る虫」金子監督の中継

全ての賞が発表されると観客からは大きな拍手が起こり、翌年への期待と共にMoosic Lab 2019 が閉幕した。JFFでは、そんな Moosic Lab とのコラボレーション企画であるライブ配信を通して、今年皆さんにたくさんの作品をお届けするのを楽しみにしている。スタートまでもうしばらく、この受賞者リストを見ながら楽しみに待っていてほしい。

短編部門集合写真

長編部門集合写真

2019年の受賞者の皆さん、おめでとうございます!

文:JFF編集部

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