TOP > ALL > HISTORY LIFESTYLE > 七夕に観たい!叶わぬ恋の映画3選
LIFESTYLE
HISTORY

七夕に観たい!叶わぬ恋の映画3選

恋は前途多難

天の川の端と端に追いやられた星の恋人たちは、年に1度だけ、七夕の夜に再会が許される-こと座のベガとわし座のアルタイルをそれぞれ織女と牽牛に見立てた織姫と彦星の切ない伝説は誰もが知る物語だが、実はこれは日本特有の伝説ではなく、中国では「七夕(チーシー)」、韓国では「チルソク」として同様の星の恋人たちの物語が語り継がれている。

日本で語り継がれる伝説では、素晴らしい機を織る織女の織姫と働き者の牽牛、彦星が恋に落ち結婚する。しかし、お互いに夢中になった二人は仕事をおろそかにし、織姫の父親である天帝の逆鱗に触れる。天帝は織姫と彦星を夜空の両端に追いやってしまうのだが、織姫の悲しみを見かね、年に1度、ふたつの星の距離が最短となる七夕の夜にだけ再会を許す。

地球からそれを見守る私たちは、短冊に願い事を書き、紙でできた飾りと共に笹の葉に吊るして、二つの星の再会を祝すのが習わしだ。

短冊の中には恋愛成就の願いごともあるだろうが、これから紹介する3作の中の失恋に胸を痛める主人公たちも、七夕にはきっとそれぞれの織姫または彦星との出会いを願った祈りを短冊に書き込むことだろう。

1.パーマネント野ばら, 2010

離婚後、5歳の娘を連れて地元に戻ったなおこ。女たちのたまり場でもある、町で唯一の美容院を営む母親と共に暮らしている。ここでは、主にホステスを追いかけ浮気を繰り返す情けない町の男たちに対する愚痴が飛び交い、女たちはお互いを慰め合ったり支え合ったりしている。

なおこの子供の頃の友人、みっちゃんとともちゃんもそれぞれの恋愛関係で頭を抱える中、なおこはかつての教師カシマとの恋愛を再開させる。しかしこの二人の仲も、何かがおかしい。なぜカシマはいつもなおこを置いていなくなってしまうのか?なおこは真実と向き合うことができるのか?

キャスト:菅野美穂、江口洋介、小池栄子
監督:吉田大八

2.愛がなんだ, 2019

テルコの世界はマモルに出会って一変してしまう。大好きになった相手と、その彼とのうまく行き始めたと思われる恋愛のためなら、仕事も友達も差し置いて全身全霊を注ぐテルコ。しかしそれは相思相愛ではなく、マモルはテルコの元を去ってしまう。残されたテルコは傷つき混乱し、しかも常にマモルを優先しておろそかにしていた仕事もクビになってしまう。

数ヶ月後、マモルが再びテルコの前に現れる時、彼には新しい女性-年上のすみれがいる。ピンクに染めた髪と奇抜な服装のすみれにショックを受けるテルコだが、すみれはこれまでにない新たな風を吹かせる。マモルとの関係に対するすみれの無関心さは、今度はテルコにそのような態度を取っていたマモル自身に降りかかる。

キャスト:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣
監督:今泉力哉

3.君と100回目の恋, 2017

葵海が何年も陸を知る中で、彼が完璧でなかったことは一度も思い出せない。それは陸には秘密があり、彼には時間を戻すことができるからだった。

大学生の葵海が誕生日に大きな事故に巻き込まれると、陸は時間を戻し彼女を助けようとする。しかし、葵海は自分が同じ1週間を過ごしていることに気付いてしまう。陸は仕方なく自分の秘密を打ち明けるが、タイムトラベルの秘密と同時に告白したのは、ずっと葵海のことが好きだったという彼の気持ち。

両思いだった二人はやっとお互いの気持ちを確認できたが、葵海の誕生日は再び迫ってくる。果たして葵海の運命は変えることができるのか?

キャスト:miwa、坂口健太郎、竜星涼
監督:月川翔

映画の主人公たち、そして七夕の天の恋人たちが教えてくれるのは、恋愛とは幸福であり苦しみでもあり、思い通りにいかないことの方が多いということだ。しかし時に苦い思いをしても、恋愛の美しさにはその痛みをも味わうほどの価値があるもので、私たちは失恋のたびに次こそは永遠に続く愛をと願ってやまないのだ。

文:ヘレン・ラングフォード=マツイ

RECOMMEND POSTS

ページトップへ