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日本一のミステリー作家とチェックメイト

謎に溢れる東野圭吾原作推理映画3選

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東野圭吾には、読者にページを次々とめくらせるような何かがあるのだが、不思議なのはそれがはっきりと何なのかというのがよく分からないというところだ。東野の語り手としてのどの才能の部分を巧みに操ると、読者を常にあっと驚かせ、物語に没頭させ、最後の1ページを読み切るまで完全に虜にすることができるのだろう。東野は、もっともっとと思わせる作品を書く、そんな稀有な作家だ。

1958年に大阪で生まれた東野は、大企業にエンジニアとして就職中に日本の文壇に足を踏み入れた。推理小説の執筆は東野の趣味であり、得意として空いている時間に続けてきたことだ。1985年に「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞すると、会社を退職し作家として専念するようになる。それからは言うまでもなくたくさんのミステリー小説や短篇小説、エッセイを書き、国内だけではなく世界中にファン層を広げていった。2017年には中国で、J.K.ローリングや村上春樹を抑え、もっとも印税収入を得た外国人作家となった。

現在東野の作品は日本の映画・テレビドラマ界に大きな刺激を与えており、これまでに20作品以上が国内外で製作され大ヒットとなっている。東野の物語を生かすには、どんな役者にとっても難しい説得力のある演技が要求されるが、中でも複雑な映画化作品3本をご紹介しよう。東野圭吾作品をビジュアル付きで堪能するなら、この3作で間違いなしだ。

1.白夜行, 2011

19年前の1つの事件、不可解な死を遂げる2人の容疑者、そして残された2人の子供たち。1つの暗い秘密がすべての鍵を握る。1999年発表東野圭吾原作作品「白夜行」を基に、全く異なる人生を歩み大人になった2人の子供たちを追った本作。誰もが憧れる美貌を持った雪穂、そして無感情で常に不幸な状況に巻き込まれる亮司。私たちは亮司がこんな風になってしまったのには、何か闇に包まれた理由があるような気がしながら映画を観進めていくのだが、最後の最後で秘密が暴かれると、それは真相を知りたくなかったと思わせるような悲痛な事実だった…

キャスト:堀北真希、高良健吾、船越英一郎
監督:深川栄洋

2.マスカレード・ホテル, 2019

東野圭吾の以前のシリーズでは加賀刑事やガリレオの活躍を楽しんできたが、マスカレード・シリーズ第一部である本作では、やはりものすごく頭が切れる、しかし自由奔放な新田浩介刑事と出会う。ターゲットも殺害状況もヒントに繋がらない不可解な連続殺人事件で現場に残された数少ない手がかりによると、次の殺人現場は高級ホテル。新田刑事はホテル従業員の山岸尚美とペアを組み、潜入捜査を行う。ホテル内の全員が容疑者という状況で、2人は共に次の事件を阻止するべく解決に挑む。

キャスト:木村拓哉、長澤まさみ
監督:鈴木雅之

3.パラレルワールド・ラブストーリー, 2019

少なくとも映画の半分くらいは当惑しながら観ることになるであろう三角関係のサイコスリラーである本作は、東野の1995年出版作品「パラレルワールド・ラブストーリー」を基に、親友である医学研究員の敦賀崇史と三輪智彦の生活を追う。物語は二つの世界の間を行き来しながら語られる-反対側の電車に乗っている女性、麻由子に恋する崇史だが後にそれは智彦の彼女だったと分かる方、そして智彦の紹介で崇史が麻由子とカップルとして楽しく過ごす方。しかし時が経つにつれ、崇史にはどちらの世界が本物なのか、またもう一方は何のために存在するのか分からなくなってくる。一方の世界で智彦が消えると、崇史は事実をつなぎ合わせ、知りたくなかった真実を導き出すことになる。

キャスト:玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太
監督:森義隆

今回紹介したのは、東野圭吾いう氷山の一角にとどまる。東野の作品は深く、とても複雑な物語の世界を通して私たちを大いに楽しませ、混乱させ、そしてやっとミステリーが解けた時には深い満足感を与えてくれる。語りと謎を駆使し、人間の心の奥深い感情を探る東野の世界は、まだ体験したことがない人には是非ともお勧めしたい。

文:ローズ・ハネダ

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