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北海道の美しさを捉えた3作の映画

雪景色だけではない、北海道の魅力

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日本の最北端に位置する北海道は一般的に2つのイメージで語られる:おいしい乳製品と大雪である。その寒冷な気候と雄々しい山々から、「日本のシベリア」と言われることもあるが、それが的確、あるいは正しい かどうかはさておき、天気が温かくなり、雪が解けると、北海道本来の姿が顔を見せる。生き生きとした美しい自然である。

北海道は紛れもなく一年を通して非常に美しい場所であり、そのほぼ完璧とも言える気候条件から常に木々や花々が咲き乱れており、四季の移り変わりとともにその変化を楽しむことができる。温かい季節に北海道を訪れてみようと思ったのならば、ここに紹介する3本の映画をぜひ鑑賞してほしい。いずれも手つかずの、忘れがたい北海道の風景が背景に広がっている。

1. 60歳のラブレター


『60歳のラブレター』は、「長年連れ添った夫婦の普段口に出しては言えない相手への愛や感謝をハガキに綴る」という、金融機関が実施した企画での応募作品を映画化したものである。夫婦の共有してきた親密な時間を追いながら、大人の恋愛では見逃されがちな、しばしば目立たない側面が描かれる。映画では定年を機に離婚を決意した一組の夫婦、企業人の孝平と専業主婦のちひろを描く。

同作は定年後の生活、中年を過ぎた人々の生活、そして長年背負ってきたキャリアや肩書を脱いだあと、何者として生きるかなど、 これまであまり描かれてこなかったテーマを扱っている。

複雑な人生の葛藤を描く本作の背景には、撮影技術を駆使して捉えた北海道の違った一面を見ることができる。まばゆい一面の雪景色ではなく、富良野の美しいラベンダー畑を背景としており、大きな人生の転換期を迎え、新しい一歩を踏み出そうとする登場人物らとラベンダーの開花が象徴的に重なる。最後のシーンはラベンダーの花と人々の気持ちが高まって忘れがたい、感動的なエンディングを迎える。映画を見終わったあとも、ずっと印象に残ることだろう。

北海道のみずみずしい美しさを捉えたことが高く評価された『60歳のラブレター』のロケ地となったことを記念し、上富良野日の出公園ラベンダー園は公開後に期間限定でラベンダー色のラブレターの投函箱を設置した。春の終わりから夏の終わりにかけて北海道を訪れたなら、富良野の心を奪われる花畑は見逃がせない。

キャスト:中村雅俊、原田美枝子
監督: 深川栄洋

2.星守る犬


村上たかしの人気漫画が原作の『星守る犬』は北海道の雄々しく美しい田舎を舞台としたヒューマンドラマだ。身元不明の中年男と犬が北海道の山間にあるキャンプ場の車の中で見つかった。市役所に勤める若手社員、奥津京介が埋葬の手配をするために男性の死因や身元を調べることになった。

現場を調べた京介は、男性と犬の過去を知る手掛かりとしてリサイクルショップの買い取り証を車内で発見する。男性の足取りを辿りながら京介は北海道の田舎町で情報を集めて繋ぎ合わせ、遂には男性が最期の旅をした悲しい経緯を知ることになる。調べていく過程で京介も自身の過去を振り返り、少年時代に経験した愛犬クロとの友情を思い出す。クロは近所のひまわり畑で星を見守るように空を見上げるのだった。

北海道の手つかずの美しい自然を背景に、その青々とした山、波打つ畑、輝く黄金のひまわり、そして広々とした青い空―この映画は仲間、孤独、そして誰もが人生で経験する普遍的な感情を描いている。北海道の移り変わる景色が、人生の織りなす美しさと、不確かさを象徴していることを思わずにはいられない。

キャスト:  西田敏行、玉山鉄二 
監督: 瀧本智行

3.写真甲子園 0.5秒の夏


写真のオリンピックなるものがあるならば、アマチュア写真家が多く、先進的な写真技術を持つ日本が優勝するに違いない。『写真甲子園0.5秒の夏』は、田舎の美しい景色と、写真を愛する人々の姿をよく捉えている。

主人公がレンズに収める北海道の美しい景色とともに、本作は毎年北海道で開催される「写真甲子園」に参加する高校生たちの奮闘を描く。

関西、東京、沖縄、札幌から集められた有能な学生たちが北海道中部、大雪山国立公園の麓にある風光明媚な東川町に集まる。手つかずの大自然、時に予測不能で美しい自然が広がり、写真の素材には事欠かないとはいえ、完璧な1枚を撮るのはもちろん容易ではない。

日本の才能あふれる若手俳優を起用した本作は昨年公開されたばかりで、思春期真っ只中、典型的な高校生の姿を描いている。家のソファに居ながらにして北海道の隠れた美しさを堪能したいなら、本作をおすすめしたい。ただし、見たらきっと訪れてみたい衝動に駆られてしまうはずだ。

キャスト: 笠菜月、白波瀬海来、甲斐翔真
監督: 菅原浩志

愛、ロマンス、失恋、そして大人になるまでの試練や葛藤を描いたこれら3本の映画は北海道の多様な景色を異なる視点から描いているものの、いずれも北海道の美しさを捉えたものである。夏のロマンチックなラベンター畑、希望に溢れた黄金色のひまわりが咲き誇る丘、そして知られざる内陸の美しい風景、映画に見る北海道の美しさは世界の他の場所では見られないものである。もし訪れようと考えているならば、ベストシーズンはすぐそこ、今すぐ航空券を押さえよう!

訳:Hisako Imai

Edited by GPlusMedia

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