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高良健吾 in インドネシア日本映画祭

2017年11月2日、インドネシアの首都ジャカルタで行われた「日本映画祭2017」オープニングイベントに、俳優として活躍する高良健吾が特別ゲストとして出席。オープニングセレモニーのほか、自身の主演作品『横道世之介』特別上映イベントに出席し、来場した多くのファンとの交流を楽しんだ。イベント終了後、同氏にイベントの感想と映画への思いを伺った。

届くんだ、伝わるんだ、と感じることができた。

 

――今回、インドネシア日本映画祭に参加されていかがでしたか?

日本映画祭に参加するのは初めてだったんですが、アットホームな感じで人と人との距離が近かった印象があって、そこがとても面白かったです。自分の仕事を通じて外国の方と交流できたのはうれしかったですし、活力になりました。『横道世之介』が日本で公開されたのは2013年なんですけど、4年が経過したにもかかわらずいろんな刺激をいただけたことはうれしかったですし、逆に、自分が出演している直近の作品でここに来ることができなかったことに悔しさも感じています。なので、次来る機会があれば、その時は新作で参加したいです。

――映画祭を通して新しい発見はありましたか?

行ったことがない場所に行って、見たことがない景色を感じることは、僕にとってパワーになることなんです。外国に来るとそこで感じたことが自分の中ですっと溶けていく感覚がありますね。『横道世之介』の上映イベントでも、参加したお客さんに感想をいただいて感じたことは、「届くんだ、伝わるんだ」ということで、うれしい出来事でした。映画祭に参加して、映画祭や映画を上映する形にしても、日本はこれからこうした方がもっと面白くなるんじゃないか、ということに気付くことができました。

気持ちをえぐられる映画がもっとあっていいと思う。

 

――高良さんが思う日本映画の魅力を教えてください。

イベントの時に会場のお客さんに好きな日本映画を聞いたら小津安二郎監督の作品がとても人気があって、それがそのまま答えになっている気がするというか、日本映画は答えがいくつもあると思うんです。見る人やその時の状態によって作品の見え方が変わると思いますし、日本的な“間”も良いなと思います。外国映画は、何を言いたいのかをはっきり明示しないといけないと聞くんですけど、日本映画は一緒に考えたり育てたりできる作品が多い気がして、これは日本映画の良さだし、海外の人であっても伝わっていると思います。

――逆に、日本映画の課題についてはどう思われますか?

最近の日本映画は、安心できる作品が多くて、そういう作品を求めている人も多い気がします。もちろん、そういう作品も大切ですけど、一方で、これは何なんだろう、という作品も見られる機会が多ければ、人を動かすと思います。僕は映画を見て癒されることも多いですが、傷つけられたり気持ちをえぐられることもありますし、かえってそういう映画の方が自分の心の奥に残って考え方を変えてくれることも多いです。なので、安心だけじゃなく、えぐるような作品が人の目につく機会が増えたら、きっと届くと思います。

また、映画祭のスタッフの方から、日本で上映される日本映画に英語字幕をつけたいという話を聞きましたが、とても具体的でいいなと思いました。やっぱり、世界共通の言葉として英語字幕が一番効果的だと思いますし、日本映画を海外に広げていくという意味では、だいぶ広がるんじゃないでしょうか。

映画は2時間で何かを感じることができる。

 

――どういう映画が好きですか?

味わったことのない感覚を体験できる作品が昔から好きですね、考える機会をくれる映画というか。アクション映画とかは、自分だったらできるかなとか、これくらい練習したんだろうな、とか思いながら見ています(笑)。是枝裕和監督や、黒沢清監督の作品は、いつも新作を楽しみにしています。海外だと、カウリスマキ監督の作品など好きですね。

映画の良いところは、2時間あれば何かを感じることができるじゃないですか。本なら2時間じゃ読むことはできないですし、旅行に行けば何日も必要です。映画は時間をかけずにいろんなことを考えたりできるので、良いなと思います。

映画祭に参加した者として、これからも考えていきたい

 

――今後の展望についてお聞かせください。

有難いことに、僕はその年代にしか出会えないと思う役柄に出会うことができています。今年で30歳になりましたけど、30歳にしかできない役がありますし、30代になったら演じる役柄も大きく変わっていくような気がします。お父さん役とか、挑戦してみたいですね。

――最後にメッセージをお願いします。

こういう映画祭は、自分たちにはできない動きなので有難いですし、すごくためになります。ぜひ、これからも続けていっていただいて、僕も1回参加した者として、どうしたらもっとよくなるかを考えていきたいと思います。

 

◆高良健吾(こうら・けんご)氏 プロフィール

1987年11月12日熊本生まれ。俳優として活躍中。

主な出演作:『横道世之介』、『シン・ゴジラ』、『月と雷』ほか。
第28回日刊スポーツ映画大賞主演男優賞受賞(映画『悼む人』、『きみはいい子』にて)

◆作品情報

題名:横道世之介
監督:沖田修一
原作:吉田修一
脚本:沖田修一、前田司郎
音楽:高田漣
出演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、きたろう、余貴美子ほか

<あらすじ>
長崎県の港町で生まれ育った横道世之介(高良健吾)は、大学へ進学するため東京へと向かう。世之介は頼まれたことは何でも引き受けてしまう性格で、周囲の人間を引き付ける魅力を持っているため、祥子(吉高由里子)からも一方的に好かれてしまう。しかし、世之介は、年上の千春(伊藤歩)が気になっていた。

■日本映画祭2017 概要

【名称】日本映画祭2017  英語名:Japanese Film Festival 2017
【主催】国際交流基金ジャカルタ日本文化センター
【都市】ジャカルタ、ジョグジャカルタ、マカッサル、バリ
【会期】2017年9月30日(土)~12月7日(木)
【作品】20作品

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