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こたつに入って観たい:心が温まる冬が舞台の日本映画5本

北日本や日本海沿岸では、冬は寒く辛いものだ。しかし、本記事で以下に挙げる冬の日本を舞台とした映画たちは、厳しい冬から春に再び花が咲くまでの間に起こる暖かい人間ドラマが描かれている。 それに加え、荘厳な美しい日本の冬を暖かい部屋の中から鑑賞できる、ある種の旅行手段と言えるかもしれない。

北日本や日本海沿岸では、冬は寒く辛いものだ。しかし、本記事で以下に挙げる冬の日本を舞台とした映画たちは、厳しい冬から春に再び花が咲くまでの間に起こる暖かい人間ドラマが描かれている。 それに加え、荘厳な美しい日本の冬を暖かい部屋の中から鑑賞できる、ある種の旅行手段と言えるかもしれない。

 1.Love Letter (1995年)

『LOVE LETTER』

発売元:フジテレビジョン/キングレコード

販売元:キングレコード

DVD:¥3,800+税/Blu-ray:¥4,800+税

(c)フジテレビジョン

 

Love Letterは婚約者が事故で亡くなった事実を受け止めきれない女性、博子の物語だ。婚約者の三回忌の後、博子は彼の高校時代の同級生であり、亡くなった恋人と全く同じ名前、しかも博子自身ともよく似た (実際、中山美穂が一人二役を演じている) 女性と関わるようになる。高校時代の思い出や厳かな冬の小樽などを通して展開される切ない物語にもかかわらず、本作は前に進むことについて、希望に満ちたメッセージを私たちに伝えてくれる。北海道三大夜景の一つとしても有名な小樽は、日本で最もロマンチックな旅行先の1つだ。物哀しくも美しく感動的な本作を舞台に迎えるには、この街よりも適した場所はそうないだろう。

キャスト: 中山美穂、 豊川悦司、柏原崇 監督: 岩井俊二

2.海炭市叙景(2010年)

北海道最南端の港街である函館がモチーフとなった本作では、海炭市という架空の街の中で労働者階級の登場人物たちの交差し、また、連鎖していく人生が描かれている。彼らが抱える数々の問題と格闘していく様を描写する中にも、後退する地方経済や現代日本の社会構造を、函館の厳しい寒さと共に私たちに伝える。お世辞にも明るい映画だとは言えない、どこか殺風景な作品かもしれない。しかし、作品を観てもらえれば、この映画が私たちに伝えてくれる重要なメッセージに気付くだろう − 人生は常に続くし、いつも楽しいことばかりではないが、そこには一緒に戦い、支えてくれる誰かがいるのだ。

主要キャスト: 谷村美月、南果歩、小林薫 監督:  熊切和嘉

3.私をスキーに連れてって(1987年)

次に紹介する映画は、最初の2つのタイトルとは対照的に、私達の気分を高めてくれる古典的な日本式ロマンチックコメディだ。東京でしがないサラリーマンとして働く文男が、友人と出掛けた長野県の奥志賀高原で、OLの優と出会い一目惚れをしてしまう。不器用ながらも自分の思いを優に伝えた文男だったが、優はデタラメな電話番号を彼に教えてしまう。本作では、人々を魅了し続ける長野県や群馬県にある人気のスキーリゾートやその周辺を舞台にストーリーが展開されていく。今年の冬はあなたも美しく、都心からもアクセスがしやすい日本のゲレンデへ、冬のロマンスを求めて行ってみたらいかがだろうか。

主要キャスト: 三上博史、原田知世 監督: 馬場康夫

4.雪に願うこと(2005年)

生まれ育った北海道の帯広を離れた学は、東京での暮らしが憧れたものではなかったことを知る。離婚し、惨めで深刻な金銭問題を抱えた彼は、故郷へと戻ることを決める。しかし、それでも状況は一向に良くならず、なけなしの金を競馬で失った学は、兄が持つ厩舎の仕事に就くこととなる。本作は、学が厩舎での出会いを通して、心新たに立ち上がり、生きる意義を見出していくヒューマンドラマだ。降り止まない雪に覆われた美しい街を舞台に、この映画は私たちに強くいきていくための希望を持たせてくれる。

主要キャスト: 伊勢谷友介、佐藤浩市、小泉今日子 監督: 根岸吉太郎

5.おしん(2013年)

日本で1983年から約1年間に亘って放送された連続ドラマのおしんは、その後も世界68か国や地域で放送され、今でも数多くの人々に愛されている。原作の放送終了後から約30年経って公開された本作は、主人公おしんの少女時代に焦点を当てた作品となっている。本作は、貧困が原因で父に他の家へ家政婦として奉公に出されてしまうおしんが困難に立ち向かいながら、逞しく成長していく様を描写している。

 おしんの舞台は1907年の山形県。そこでは雪深い冬の環境が生活の様々な側面に影響を与えており、もちろん主人公の抱える困難においても厳しい寒さが重要な役割を果たしている。日本の明治時代を描いたおしんは、当時の日本社会における女性が持つ役割に主として焦点を当てた、他に類のない作品と言えるだろう。忍耐、根気、そして家族への献身といった、日本の文化において重要な価値観全てをメッセージとして伝えているおしんは、人生の全てがうまく行ってはいない時期でさえも希望を与えてくれる、励みとなる映画だ。

主要キャスト:  濱田ここね、上戸彩、稲垣吾郎、泉ピン子 監督: 冨樫森

 

期間や特徴の程度は異なるが、日本は4つの独自の楽しみ方のある季節が存在する土地だ。また、日本ではそれぞれの季節には決まった空気感がまるで人格のように存在していると言われる。春が始まり、夏が挑戦や冒険、秋が収穫を象徴する中、日本の冬は忍耐を象徴していると言えるかもしれない。長い間、苦労を抱えながらより良い日を待つ。けれども人生の多くのことと同様に、冬は結局のところ一時的な状態でしかないし、永遠に同じ状態であり続ける物などないのだ。冬の後にはいつも春が来て、そして人生は続いて行く。もしこれらの映画が共通して発しているメッセージがあるとすれば、まさにこのことだと言えるだろう。

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