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いい奴、かっこいい奴、怠けた奴〜あなたが知らなかった8タイプの忍者〜

隠密、忍術だけじゃない、日本の「ホンモノ」の忍者を映画で紹介!

忍者と聞いてイメージするのは寡黙な黒装束のスパイ集団。綱や手裏剣を自由自在に操り、敵を瞬殺する、できれば遭遇したくない謎の集団。でも実はそのイメージは主にハリウッド映画によって植えつけられたもので、実在していたとされる日本における忍者のキャラクターとは少し異なる。これから紹介する8本の映画から、すべての忍者が忍法を極めた黒装束の男たちではないことがわかるだろう。ご近所さんや同僚、場合によっては自分自身にそっくりかもしれない。「ホンモノ」の忍者とは何なのか?答えが知りたければ、ぜひこの記事を読んでほしい。

 1. 怠け者-『忍びの国』(2017)

この物語の中心人物は「無門」という、周囲に恐れられていた伊賀の忍の一人。伊賀一の暗殺者と言われた無門だが、実はとんでもない怠け者で、妻に文句を言われないぐらいの金さえ手に入れば良いと思っている。ただただ怠けていたい無門は、ひょんなことから隣の伊勢を掌握した織田軍との戦のきっかけを作ってしまう。すると、怠惰な日和見主義だった無門にも変化が表れる。

監督:中村義洋 主演:大野智、石原さとみ

2. 宿題に追われるミニ忍-『忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段』(2013)

ユーモラスな『忍たま乱太郎』の続編であるこの映画では、忍術学園に通う乱太郎、きり丸、しんべヱが再登場。今回は、世界制覇を可能にする名刀が盗まれてしまったのだが、その名刀を取り返せば3人は学校から長い休みを許されることに。もちろん、まずは宿題を終わらせてからの話だが。

監督:田﨑竜太 主演:加藤清史郎、林遼威

3. 引退したけど未だにすごい奴-『虎影』(2015)

時は戦国。最強の忍者として名声を欲しいままにしていた虎影は忍から足を洗い、家族と平穏な日々を送っていた。しかし、妻と息子を人質にとられ、隠された財宝を巡る死闘に巻き込まれてしまう。現役の忍者やファンタジーがかった登場人(?)物にスーパーヒーローさながらの技で対抗する虎影は見ていて楽しい。

監督:西村喜廣 主演:斎藤工、芳賀優里亜

4. 猫に話しかける奴-『猫忍』(2017)

このコメディドラマの主人公は頼りない若い忍者、陽炎太。初の任務として、大名から金魚を盗んでくることになる。陽炎太の父親は鼻が赤い、評判の良い忍者だったが、陽炎太が10歳の頃に姿を消してしまった。初の任務を終えようとしていた陽炎太は、父親を彷彿させる赤い鼻をした猫に出くわし、それは父が化けた猫だと確信する。父親の失踪から立ち直っていない新米忍者と、赤っ鼻のデブ猫の珍道中。

監督:渡辺武 主演:大野拓朗、佐藤江梨子

5. 隠れ忍者-『Ninja The Monster』(2015)

忍者禁止令が江戸幕府により発布され、比較的平和な1700年代末が本作品の設定となっている。だが忍はまだ残っていた。主人公の伝蔵は自らの忍者のアイデンティティを隠し、幸姫の護衛を務めている。幸姫一行が江戸に向かう途中、謎のモンスターから襲撃を受け、伝蔵、幸姫、そして幸姫に長年仕える武士の長右衛門だけが生き残る。その謎のモンスターに追われる中で、伝蔵は自らの正体を明かし、忍術を駆使して二人の命を守っていく。

監督:落合賢 主演:ディーン・フジオカ、森川葵

6. 過去から逃げたい忍者-『カムイ外伝』(2009)

前出の伝蔵のように、カムイも自分の忍としての過去を隠している。ただカムイの場合は平穏な暮らしを送りたくて足を洗った抜け忍。カムイがかつて属していた集団の忍たちは、忍法などの極秘情報を漏らされるのを恐れ、カムイを葬ろうと追ってくる。やがて小さな漁村にたどり着いたカムイは村人たちと友情を育み、地元の謎を明かしていくこととなる。最終的にカムイは追い忍に見つかってしまい、カムイの命だけでなく、漁村の人々の命や村の平和までもが脅かされる。

監督:崔洋一 主演:松山ケンイチ、小雪

7. ロビン・フッド的忍者-『Goemon』(2009)

タイトルのGoemonは16世紀に実在した盗賊で、忍者だった可能性があると言われている石川五右衛門を由来とする。日本版ロビン・フッドとも言える伝説上の五右衛門は、イギリスのロビン・フッド同様、金持ちから盗み、恵まれない人々に与えていたことで知られる。本作品に登場する五右衛門は幼少の頃に家族が暗殺された後、ある大名の下で忍法を学ぶ。その大名が奇襲により殺された後、五右衛門は家を出て、盗賊としての才能を発揮することとなる。要するに、忍者として活躍する機会がなかった忍者ということだが、修行で学んだ技術は十分に発揮している。

監督:紀里谷 和明 主演:江口洋介、広末涼子

8. 恋する忍者-『Shinobi』(2005)

シェイクスピアの作品の中で一番有名な恋人たち、ロミオとジュリエットのように、『Shinobi』の弦之介と朧は、何百年も対立状態にある集団にそれぞれ属する。ただ、本作品の場合、両集団は超自然的な力を持つ忍たちから成る。二人の若い忍は相手が敵陣に属することを知らず、恋に落ちる。ある日、徳川幕府は弦之介が属する甲賀の忍たちと朧が属する伊賀の忍たちに戦い合うよう命じる。もちろん、敵同士となってしまった忍二人のロマンスはここで終わる・・・かもしれない。

監督:下山天 主演:オダギリジョー、仲間由紀恵

もうお分かりだろう。これらの映画作品に登場する忍者に共通するのは、面倒くさいからとか、猫が気になるからなど、理由は異なれど「戦いたくない」という気持ちだ。彼らの姿を見て、忍者は我々とあまり変わらない人たちだったのかもしれないという気がしてくる。ただ、忍者は人を騙すのを得意としていたから、これは騙された者の結論でしかないのかもしれない。

Edited By GPlusMedia

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