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Kawaiiだけじゃない!日本映画界の今をときめく女優たち3選

美しく、強く、ミステリアス –– 今日本で人気の女優

我々を大型スクリーンで魅了する日本の女優たちと言えば非の打ち所のないルックス、誰もがとりこになるかわいらしさ、そしてマルチな役をこなす才能を思い浮かべるだろう。しかし、近年の日本映画界では、女性の別の一面を見せるような難しい役柄に挑戦する女優が人気を集めている。最近の映画の多くは、従来の型にはまらない女性の強さや情熱、あるいは周りの女性のみならず男性をも力づけるような姿が描かれており、高度な演技力が要求される。ここでは現在日本で人気上昇中であり、その実力からしても当然であるが、世界的にも認められつつある女優3名を紹介したい。

1.蒼井優

彼女の特徴である黒く長い髪、そして堂々とした態度からもわかるように、いかなる困難も恐れない強さが彼女の立ち居振る舞いには表れる。ロマンチックコメディから心を締め付けられるようなヒューマンドラマ、ホラーやスリラーに至るまで、蒼井の日本映画・テレビ出演作はほぼ全てのジャンルを網羅している。社会的波紋を呼んだ岩井俊二監督作「リリイ・シュシュのすべて」で援助交際をする女子高生役で映画デビューを果たして以来、50作以上の映画と30作以上のテレビドラマ、数多くのミュージカルや演劇に出演してきたほか、何本ものテレビ番組出演とテレビCM出演経験を持つ。また、モデルとしても活躍し、日本で非常に人気の高いファッション、ビューティー、ライフスタイル雑誌の表紙も飾っている。

福岡生まれの蒼井は14歳で1万人の中からオーディションで選ばれ1999年版ミュージカル「アニー」のポリー役で舞台へのデビューを果たす。これをきっかけに映画とファッション業界でのキャリアを歩み始め、ティーン向けロマンス映画「花とアリス」(2004)や「ニライカナイからの手紙」(2005)、「フラガール」(2006)、江戸を舞台とする「雷桜」(2010)での高い評価を受け、専ら映画界で活躍するようになる。テレビでも多くの作品の脇役で評価され、2008年に連続テレビドラマ「おせん」の主演に抜擢されると、ファン層はさらに広がった。

「怖いものがない」と言う蒼井は次々と難しい役柄に挑む。「クワイエットルームにようこそ」(2007)では、女性専用の精神病院に入院する摂食障害の役作りのため、大幅な減量を行い、体重を7kg落とした。これまでに受賞した映画賞は「花とアリス」の主演女優賞、「男たちのヤマト/YAMATO」の優秀助演女優賞、「フラガール」の演技で獲得した6つの賞、そして2017年、切ない物語「彼女がその名を知らない鳥たち」の熱演による最優秀主演女優賞を含む7つの賞を含め30にのぼる。2017年にインド日本映画祭でも上映された人気漫画「東京喰種」の実写版にも出演したことも話題となった。

また、2018年12月に開催された第30回東京国際映画祭にて、人気女優の安藤サクラ、満島ひかりと宮﨑あおいと共に、日本映画界に大きく貢献した「銀幕のミューズたち」として特集された。

トリビア:

  • 特技はバレエで「花とアリス」の中で披露した踊りは印象深いシーンである。
  • かき氷が大好きで自宅に業務用かき氷機を購入している。
  • 好角家(大の相撲ファン)である。

2.平祐奈

平祐奈は今、最も期待される若手女優の一人であり、弱冠19歳にして既に多くの映画やテレビへの出演歴を持つ。2017年の「ReLIFEリライフ」で注目を浴びたことから、今後更なる活躍が期待される。

 

1998年兵庫県に6人兄妹の末っ子として生まれる。兄姉のうち2人も有名人である。平は幼少期からお芝居に興味を抱いていたが、母と祖母が本人の代わりに応募した2011年の映画「奇跡」のオーディションに合格しなければデビューすることもなかっただろう。純真なルックスと確かな才能のおかげで少なくとも毎年1本以上の映画とテレビドラマに出演を果たしてきた。2017年はこれまでのキャリアの中で最も多忙を極め、8本の映画に出演している。中でも行き詰ったビジネスマンが一生に一度のチャンスを得て高校生に戻り、人生をやり直すという作品「ReLIFEリライフ」で初主演となる日代千鶴役を演じ、これまでで最大のヒット作となった。作中では平は成績抜群だが内気で友達がなく、どうにかして人気者になりたいと願い、夢を叶える女子学生を演じた。映画のヒットに伴い、日本国内で平の人気も上昇した。「ReLIFEリライフ」は2017年11月、インドの首都ニューデリーにて行われた「インド日本映画祭」でもオープニング作品として上映された。平は特別ゲストとしてイベントに出席し、上映終了後のトークイベントなどを通じ、来場した多くのファンとの交流を楽しんだ。平にとっては初めての海外映画祭となり、彼女自身にとっても想い出の場になったという。平が出演した「ReLIFEリライフ」と「忍びの国」(2008)は、多くのAPACエリアにて上映され、そして多くのファンによって支持された。最新作の「honey」は 2018年3月末公開予定である。

姉の平愛梨はテレビタレントであり、プロサッカー選手の長友佑都と結婚している。

トリビア:

  • 平は6人兄弟の末っ子である。
  • 二十歳になるまで眉毛を剃らないこととコーヒーを飲まないことを母親と約束しており、今のところ約束は守られている。

 

3.門脇麦

ボーイッシュなルックスと少し冷たい、突き放した印象の門脇麦は多くの人にミステリアスな印象を与える女優であるが、日本の映画業界で今後大成していくはずだ。

1992年に東京で生まれた門脇は、バレリーナを夢見て幼少期はクラシックバレエに打ち込んだが、中学生でスキル不足を痛感してプロの道を諦める。それでも舞台に立つことは目標とし続け、蒼井優や宮崎あおいに刺激を受けて映画俳優を志望するようになる。高校を卒業する頃には芸能事務所に履歴書を送付していた。2011年、熱心な若手教師が成績の悪いクラスの意識を変えていくという学園もののテレビドラマ「美咲ナンバーワン‼」でデビューを果たす。同作の演技が高い評価を得て幾つかのCM出演に繋がり(東京ガスのCMではバレリーナを演じた)、その後2012年には映画デビューを果たし、2013年には小沼雄一監督の「スクールガール・コンプレックス 放送部篇」で主演を務めた。

以来、次々と映画やテレビ出演が決まり、華々しいキャリアを歩んでいる。主演の珠役で人の後をつけ、秘密を握ろうとするミステリアスな女子大生を演じた「二重生活」はこれまでで最大のヒット作となり、前途が大きく開けた。また、「二重生活」は、2017にオーストラリアで開催されたJapanese film festivalでも上映され、門脇が出演する「世界は今日から君のもの」と共に大きく支持される作品となった。門脇は特別ゲストとして参加し、トークショーなどを通じて現地ファンと交流を深めた。同年、舞台作品の「わたしは真悟」では男の子役という難しい役柄に挑戦し、どんな役もこなすボーダレスな女優であることを印象付けた。

2018年、門脇はエレンドール賞新人賞を受賞。このほか2014年の「愛の渦」で誰よりも性欲が強い女子大生役を熱演し、3つの賞を獲得している。門脇は現在、映画界で最も旬な女優の一人であり、今後ますますの活躍が期待される。

トリビア:

  • 麦という名前は本名。麦のように空に向かってまっすぐ育ってほしいとの思いで名づけられた。
  • 高校時代は内気で一人で過ごすことが多く、レンタルDVD店で「ア」行から順番に借りてきて見るという生活をしていたほどである。

 

本記事で紹介した3名の女優の経歴を見ても明らかなように、単に美しいだけでなく、強い女性や積極的な役柄が日本では増えている。こうした力強く、恐れを知らない女性像は日本国内だけでなく、海外でも若いファンのロールモデルとなっている。今後の活躍も楽しみだ。

Text by Alexandra Homma

Edited by GPlusMedia

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