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『君の名は。』以外で知っておくべき新海誠監督の映画

史上最高の興行収入を記録したアニメーション映画監督の他の作品を紹介!

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二人の高校生が入れ替わる現象を幾度も体験し、お互いを探しあてるドラマチックなアニメーション映画『君の名は。』は、上映が始まってからわずか二週間で日本国内と世界中で大ヒットとなった。その結果、既に熟練した映画監督だったが、知名度があったとは言い難い新海誠氏は世界中から脚光を浴びることとなった。

1973年に長野県で生まれた新海氏は十数本の映画、そしてCMやテレビゲームなどを世に出してきたが、10代の頃にマンガ、アニメ、文学作品に触れたことがインスピレーションになっていると言う。新海氏の次の作品が待ち遠しいが、まずは『君の名は。』以前の同監督作品を紹介しよう。この4作品からは、新海監督の一味変わった力強い才能を感じられることだろう。

 1. 『雲のむこう、約束の場所』(2004)

新海監督の長編アニメーション映画デビュー作品は、我々が知る戦後とは違う、もう一つの戦後日本を提起する。1996年、青森県に住む中学生の浩紀、拓也、佐由里の三人がストーリーの主人公だ。津軽海峡を境に南北に分断された日本では、ソ連を指すソビエト・ユニオンを彷彿させる「ユニオン」が北海道をモデルとした「エゾ」を統治しており、南はアメリカが統治している。ユニオンはエゾに謎の白い塔を建てるのだが、その巨大な建造物を自宅から見ることのできる三人の中学生は、その正体を暴くことに没頭していく。飛行機でエゾに向かう計画を立てていた最中、佐由里は謎の病を患い、浩紀と拓也の前から姿を消してしまう。何年か経ってから佐由里の身に起きたことはあの白い塔のせいだったと知り、浩紀と拓也は塔の破壊を企む。優れているがどこか抑圧的なテクノロジー、陰謀、恥じらい、裏切り、そして主人公の間の微妙な三角関係がこの映画を見る体験自体をエキサイティングにしている。

2. 『秒速5センチメートル』(2007)

2作目の長編『秒速5センチメートル』は、感情に強く訴える3部構成となっている。

第1話の「桜花抄」は1990年代初頭の東京で始まる。遠野貴樹は同じ小学校に通う篠原明里と他の誰よりも仲が良い。小学校卒業と同時に栃木県に引っ越してしまった明里と貴樹は手紙を通じて交流を続けるが、その後、今度は貴樹が更に遠い鹿児島に引っ越すことになる。もう二度と会えないかもしれないという焦りから、貴樹は明里に自分の気持ちを伝えに出かける。

第2話の「コスモナウト」での貴樹は、種子島に住む高校生になっている。時は1998年。貴樹のクラスメイトの澄田花苗は貴樹に恋をしている。貴樹はしかし、花苗のことは仲の良い友人としか思っておらず、初恋の相手である明里のことしか頭にない。

第3話「秒速5センチメートル」は2008年の東京が舞台だ。貴樹はプログラマーとして働いているのだが、楽しい生活を送ることができずにいる。付き合っている彼女がいるにもかかわらず、まだ明里のことを忘れられないのだ。哀れな展開と思われるかもしれないストーリーだが、エンディングは、現実を受け入れることがもたらす穏やかさと、若い頃にしか抱くことのない理想への懐かしさに浸らせてくれる。

3. 『星を追う子ども』(2011)

監督4作目の『星を追う子ども』は、ファンタジー性が高い世界へと我々を誘う。主人公の明日菜は明るい少女。父を亡くしており、母親が仕事で忙しいため、一人で過ごす時間が長い。ある日、近くの山に作った秘密基地に向かう途中、突然、怪獣に襲われ、どこからともなく現れたシュンという少年に助けられる。これをきっかけにシュンと仲良くなった明日菜は、彼がアガルタというところから来たと知る。悲劇的にも、二人の友情関係は長くは続かない。

また一人ぼっちになってしまった明日菜は、新しく学校に赴任してきた森崎先生がアガルタに興味を持っていることを知る。二人のアガルタへの思い入れは日に日に増し、最終的に二人でシュンの故郷への冒険に乗り出す。心温まる本作品には、孤独の辛さと愛する人を亡くした悲しみをどう乗り越えるかを考えさせられる。

4. 『言の葉の庭』(2013)

新海氏のアニメ映画5作目となるこの作品は、メタファーを使って寂しさや悲しさ、そして人間が葛藤と苦しみを通じて成長していく様々なプロセスをテーマとしている。主人公は靴職人を目指すひたむきな男子高校生と、不運な20代の女性。梅雨の時期に庭園で二人は出会い、徐々に絆を深めていく。物語が進むにつれ、観客はこの二人の間には大きな共通点があることに気づかされる—まだ手に入らぬ「普通」の生活を求めているということだ。純情で心を動かされる二人の恋だが、それを通じて本人たちが気づくことがある。それは年齢や目標などが違っても、個人としての達成感と心と心のつながりという普遍的な欲求をお互い持っているということだ。

この記事から分かるように、新海誠監督が映画で取り上げるモチーフはシンプルだ。愛、喪失したものに対する恋しさ、そして時には、人間が古くから直面してきた贖罪など、とても普遍的なコンセプトと言えるだろう。しかし、新海氏はそういった人類が持つ普遍のテーマを、時空を自由自在に動く登場人物の意識や感情を通じて、作品を鑑賞している我々に不可避な現実として受け入れさせる。そして新海氏の作品で一番大事なのは、最後には必ずどこかに希望を残しているところだ。

日本中、いや、世界中のファンが新海監督の将来を楽しみにしているだろう。あなたも、今回紹介した過去の作品をまだ見たことがないのであれば、次回作が公開される前にぜひチェックして欲しい。

Edited By GPlusMedia

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